完母・混合・完ミどれがいい?わが子が卒乳して思う結論【最新研究も踏まえて】

完母・混合・完ミどれがいい?

この記事で知れること

●完母・混合・完ミ。どれがいいのか?我が子(双子)が卒乳したいま、最新の科学研究も踏まえて私(双子パパ)の意見をご紹介します。

こんにちは!双子のパパ、ハムおです。

完母・混合・完ミ。どの方法にするのか、なやむママさんは多いはず。

我が家もなやみました。子どもは双子です。結果的に、我が家は混合(ほぼ育児用ミルク)を選びました。

そして我が子たちは、ぶじに卒乳。

わが子たちが卒乳したいま、これまでを振り返って感じるわたしなりの意見をご紹介したいと思います。

あわせて授乳に関する最新の研究もご紹介します。

結論

先に結論を書きます。

「完母・混合・完ミ。どれがいいのか? 」

授乳は、赤ちゃんとママが主役です。

だから結論は、赤ちゃんとママがムリなく続けられる方法を選ぶべき。

母乳と育児用ミルクには、それぞれに良さがあります。あなたの事情をふまえて、完母・混合・完ミのうち、いちばん合うものを選べばOKです。

それでは、これからその理由を解説していきます。

そもそも、よい授乳ってなに?

はじめに、そもそも「よい授乳」ってなんなのか考えてみましょう。

「授乳」とは、子どもに「乳汁」(母乳または育児用ミルク)を与えること。

授乳と聞くと母乳を思いうかべますが、育児用ミルクをあげるのもりっぱな授乳です。

授乳には次の2つの目的があります。

授乳の目的

①子どもに育つための栄養素を十分にあたえる

②母子・親子の絆をふかめ、子どもの心身のすこやかな成長・発達をうながす


乳汁は、赤ちゃんにとって最高のたべものです。

赤ちゃんはまだ消化・吸収・排泄の機能が未熟です。乳汁なら体に負担をかけずに栄養をとることができるんです。

そして赤ちゃんが「飲みたい」と求め、親が「それに応えてあげる」というやり取りが、親子の絆をふかめ、子どもは安心して育ちます。

もし、あなたの授乳の方法が、2つの目的をうまく果たせていないと感じるなら、方法を見直してみる時です。

母乳が一番? 母乳神話は本当か?

授乳にはミルクよりも母乳のほうがいい。

という母乳神話があります。母乳はミルクと比べると次の効果がある、とされました。

アレルギーの予防効果がある

消化器感染症の発症・重症度の低下

小児期に肥満になるリスクの低下

2型糖尿病の発症リスクの低下

乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクの低下

特にアレルギーの予防効果は大きく注目されました。

日本でこの母乳神話がひろまったきっかけの1つが、厚生労働省が2007年に策定した「授乳・離乳の支援ガイド」でしょう。

その内容はつぎのようなものでした。

アレルギー疾患の家族歴がある子どもで、4カ月間完全母乳栄養で養育した群では、一般の調製粉乳を使用した群と比較して、1年間にアトピー性皮膚炎に罹患した割合が有意に低かった。

しかし長期的なアレルギー疾患発症予防効果については認められていない。 

(48ページ目)

Cochrane libraryの系統的レビューでは、6か月間の完全母乳栄養は、子どものアレルギー疾患発症の予防効果がないと結論している。

なお、このレビューでは6か月間の完全母乳栄養を行った場合でも、混合栄養の乳児と体重に差が認められない一方で、消化器感染症の減少、母体の再妊娠の遅延、母体の体重減少の促進などの利点があることから、一般の乳児を対象に6か月間の完全母乳栄養を推奨している。 

(49ページ目)

アレルギー素因のある乳児の発症予防効果を検討したものでは、生後6か月までの栄養法を、完全母乳、母乳以外に乳清部分分解乳、一般調製粉乳、投入で行った4群の比較研究において、完全母乳栄養群と乳清部分分解乳で、湿疹や喘息などのアレルギー疾患の発症予防効果が5歳になるまで継続的に認められた。 

(49ページ目)

近年、母乳栄養とその後の健康への影響との関連を検討した研究では、母乳栄養児の方が人工栄養児に比べ、肥満となるリスクが低い、収縮期血圧及び拡張期血圧ともにわずかに低いと推定されたが、心血管疾患による死亡リスクの検討では有意な結果はみられていない、2型糖尿病の発症の検討では小児及び成人での糖尿病の発症リスクが低いという報告がみられている。

(14ページ目)

参考元 「授乳・離乳の支援ガイド 平成19年」 厚生労働省

こうしてみると、アレルギー予防効果は「ある派」と「ない派」の意見が両方ならべられているだけです。

厚生労働省は「アレルギーの予防効果がある」と明言していません。

しかし「予防効果がある」という意見ばかりが注目をあつめてしまいました。

そして2019年に厚生労働省は「授乳・離乳の支援ガイド」を改訂します。

ここでは最新の研究にもとづいてアレルギー予防効果と肥満リスクが低いことについて否定されたのです。

母乳による予防効果については、システマティックレビューでは、6か月間の母乳栄養は、小児期のアレルギー疾患の発症に対する予防効果はないと結論している。

なお、このレビューでは、児の消化器感染症の減少、あるいは母体の体重減少効果や再妊娠の遅延といった利点があることから、6か月間の母乳栄養自体は推奨している。

(19ページ目)

母乳には、①乳児に最適な成分組成で少ない代謝負担、②感染症の発症及び重症度の低下、③小児期の肥満やのちの2型糖尿病の発症リスクの低下などの報告がされている。 

また、母乳を与えることによって、①産後の母体の回復の促進、②母子関係の良好な形成などの利点があげられる。

(16ページ目)

完全母乳栄養児と混合栄養児との間に肥満発症に差があるとするエビデンスはなく、育児用ミルクを少しでも与えると肥満になるといった表現で誤解を与えないように配慮する。

(16ページ目)

参考元 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」 厚生労働省

乳幼児突然死症候群(SIDS)については、2007年・2019年の両方とも「授乳・離乳の支援ガイド」には書かれていません。

母乳育児がリスクの低下につながるかは、いろいろな意見があり、はっきりと言えないのでしょう。

母乳育児はSIDSの予防とは関係がない、という意見には次のようなものがあります。

(SIDSは)母乳児に少ない。これはsomoke exposed SIDSは哺乳力が弱いために、母乳で育てることが困難な事が多い。という考え方もあります。

これは人工栄養が SIDSの原因になるというよりも、SIDSを招く要因と、人工栄養を必要とする要因が重なっていることを示唆しているのかも知れません。

人工栄養(原因) → SIDS(結果)ということが証明された訳ではないと思います。

引用 乳児の突然死撲滅キャンペーン 質疑応答のコーナー

そもそもSIDSが起こる原因は、はっきりとわかっていません。

欧米で提唱されている予防策は、①うつぶせ寝にさせない②たばこをやめる、の2つです。

ということで、現時点で母乳がはっきりとすぐれている、といえるのは次の3つです。

母乳がすぐれていること

厚生労働省 2019年 「授乳・離乳の支援ガイド」

  1. 消化器感染症の発症・重症度の低下
  2. 小児期に肥満になるリスクの低下
  3. 2型糖尿病の発症リスクの低下

たしかに母乳は赤ちゃんにとって最高のごはん。

でも、かんぜんに育児用ミルクを否定してまで、完全母乳をめざすほどの差はありません。

あまりに完全母乳にこだわって、子どもが栄養不足にならないか?

ママがおいつめられて、親子の楽しいコミュニケーションができなくなっていないか?

これだと本末転倒です。「母乳神話」に振り回されないようにしましょう!

完母?混合?完ミ? えらびかた


完母・混合・完ミのどれを選ぶのか?

そもそもの授乳の目的に立ち返ってえらびましょう。

授乳の目的

①子どもに育つための栄養素を十分にあたえる
②母子・親子の絆をふかめ、子どもの心身のすこやかな成長・発達をうながす

完母・混合・完ミのメリット・デメリットを比べてみます。

完母のメリット・デメリット

完母は完全母乳の略です。

授乳は母乳だけ。育児用ミルクなどは使わない方法です。
(そもそも、こんなことできるんでしょうか…?)

●メリット

  1. 母乳という乳児にベストな栄養素をあたえられる
    (ただしビタミンD・Kは不足)
  2. ママと子の絆をふかめられる
  3. ママの産後回復・体重の減少をうながせる
  4. 準備がラク
  5. ミルク代がかからない

●デメリット

  1. 母乳が出ない・少ない時に足りなくなる
  2. 子どもが飲んでいる量がわかりづらい
    (じゅうぶん飲めたか)
  3. ママの体調が悪くても休めない
  4. 子どもを長時間あずけられない
  5. 外出先だと授乳できる場所がすくない

完ミのメリット・デメリット

完ミは完全ミルクの略です。授乳は育児用ミルクだけを使います。

完ミのメリット・デメリットは、まさに完母の逆ですね。

●メリット

  1. 母乳が出ない・少なくてもOK
  2. 母乳では不足するビタミンD・Kが摂れる
  3. 子どもが飲んでいる量がわかりやすい
  4. ママ以外(パパなど)も授乳で絆をふかめられる
  5. ママの体調が悪ければ休める
    (他人にまかせられる)
  6. 子どもを長時間あずけられる
  7. 外出先で授乳できる場所が多い

●デメリット

  1. 母乳という乳児にベストな栄養素を与えられない
  2. 栄養過多にならないか注意が必要
  3. 母乳での授乳ならではの親子のふれあいがない
  4. ママに母乳が十分に出る場合は母乳を捨てる必要がある
  5. ママの産後回復・体重の減少をうながせない
  6. 準備に手間がかかる
  7. ミルク代がかかる

混合のメリット・デメリット

混合は混合授乳の略です。

ある時は母乳、ある時はミルク、ある時は母乳&ミルク、というように、母乳とミルクを場合によって使い分ける方法です。

メリットとデメリットは完母・完ミの中間です。あとは混合ならではのメリット・デメリットがあります。

●混合ならではのメリット

  1. 状況に応じて母乳かミルクかえらべる
    (とくに災害時に安心)
  2. 子どもが母乳・ミルクのどちらにも慣れる
    (切り替えしやすい)

●混合ならではのデメリット

  1. 乳頭混乱またはほ乳瓶(ミルク)拒否が起きるかも

我が家のエピソード

我が家は混合(ほぼミルク)でした。
わたし(パパ)と子どもの絆が深まったと思ったエピソード。

我が子は4歳になりました。ある時ふざけてわたしが子どもにミルクをあげるフリをしたとき。

私のうでを口に寄せてほにゅう瓶からミルクを飲むマネをしたんです。

「パパからミルクもらったの覚えてる?」と聞くと

「うん」

と。本当かどうかわかりませんが、うれしかったです。

まとめ


というわけで、完母・混合・完ミは、それぞれに良さがあり、事情や状況に合わせて選べばいいと思います。

ご覧いただきありがとうございました!

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