こんにちは!双子のパパ、ハムおです。
我が家は子どもたちが幼稚園に通い始めて、ママにも少し余裕が出てきました。
ママは「そろそろ社会復帰して家計をラクにしたいなぁ」と考えて、ぼちぼち仕事を探しています。
そのなかで候補に挙がったのが「ベビーシッター」
でも、
「ベビーシッターになるにはどうするの?」
「資格はいるの?」
と疑問が出てきました。きっと、こんなママさんは多いんじゃないでしょうか。
そこで、ベビーシッターになる具体的な方法を調べたので解説します。
目次
結論
先に結論を書きます。
1. ベビーシッターに資格はいらない
2. ベビーシッターのはじめかた
・派遣型ベビーシッター事業者に所属する
・マッチング型ベビーシッター事業者に登録する
・個人事業主(フリーランス)になる
3. 基本的な心がまえ・能力は必要です
・サービス提供者としてのプロ意識やマナー
・子どもを安全に保育できる能力
・親/子/所属先とのコミュニケーション能力
4. 持っていると有利な資格・経験があります
・育児経験
・保育士資格
・幼稚園教諭資格
・看護師資格
・助産師資格
・ベビーシッター認定資格(公益社団法人全国保育サービス協会)
・チャイルドマインダー
・そのほか特殊技能
英語・音楽・絵など
ベビーシッターに、資格は必要ありません。
仕事をはじめるならベビーシッターの会社に所属(登録)するか、フリーランスの2択になります。
ただし求められる基本的な資質や能力はありますし、持っていると有利な資格があります。
それをくわしく解説していきます。
ベビーシッターに資格はいらない
ベビーシッターになるために、必要な資格はありません!
ただし、持っていると仕事をもらいやすかったり、給料が高くなる資格があります。後ほどご紹介します。
ベビーシッターのはじめかた
ベビーシッターには、大きく次の3つのタイプがあります。
①派遣型ベビーシッター
②マッチング型ベビーシッター
③個人事業主(フリーランス)のベビーシッター
ベビーシッターの仕事をはじめるには、派遣型かマッチング型に所属(登録)するか、どこにも所属しないフリーランスの2択です。
それぞれの違いをみていきます。
1. 派遣型ベビーシッターに所属する
ベビーシッターで定番なのがこちら。
事業者(会社・NPOなど)と雇用契約を結んで所属する形式です。
依頼者の希望をオペレーターが聞いて、希望に合ったベビーシッターを選んで派遣します。
2. マッチング型ベビーシッターに登録する
さいきん登場してきたタイプで、利用者が増えています。
事業者がマッチングサイトを作成・運営し、ベビーシッターはそのサイトに登録します。
依頼者はマッチングサイトで希望のベビーシッターを検索し、オペレーターを通さずにベビーシッターへ直接依頼ができます。
事業者とベビーシッターの間に雇用関係はありません。
ただし、ベビーシッターがサイトに登録するためには、審査を受けて合格する必要があります。
マッチング型は派遣型よりベビーシッターの料金が安いケースが多いので、利用者が増えています。
安い理由は、オペレーターを介さずにすむこと・事業者がベビーシッターを直接雇用しないことで、事業者のコスト負担が少ないからです。
派遣型・マッチング型の登録のながれは、だいたい次のとおりです。
①応募(インターネット申し込み)
↓
②面接
志望動機・経験の確認や、基本的なマナーなどを確認される
↓
③実技試験
マナー、受け答え、保育の能力を確認される
↓
④合格
↓
⑤研修
↓
仕事スタート!
3. 個人事業主(フリーランス)のベビーシッターになる
これは、どこにも所属しない個人のベビーシッターです。
仕事をもらうには自分で営業活動をしなければいけません。よほど有名人だったり個人的なコネがないと、仕事がありません。
求められる基本的な心がまえ・能力
資格がなくても、ベビーシッターになることができます。でも仕事をしっかり果たすために必要なものがあります。
1. プロ意識・マナー
ベビーシッターはサービス業です。
依頼者の家におじゃまして、大切なお子さんをあずかる、という責任重大な仕事です。
依頼者がベビーシッターを頼むのは、だいじな用事や体調不良など、やむをえない理由があるから。それに安くないお金を払っています。
こまっている依頼者にとって、ベビーシッターは頼りになる存在です。
ベビーシッターには、それに応えられるサービスを提供するんだ、というプロ意識とマナーが必要です。
・相手に不快感をあたえない心がけをする
・清潔感のある身だしなみをする
・あいさつをする
・時間をまもる
・さいしょは自分で勝手に判断せず、相談する
・ていねいな言葉づかい/受け答えをする
・依頼者宅に来たらまず手洗い
・依頼者宅をよごさない
2. 子どもを安全に保育できる能力
依頼者にとって何より大事なのは、子どもの安全です。
もしベビーシッターのあきらかなミスやサボりで子どもに何かあれば、依頼者・子ども・ベビーシッター全員が不幸になります。
ベビーシッターは、あずかる子どもの安全が最優先です。
ベビーシッターには、子どもと周囲をよく観察して、事故が起こらないか事前に察知し、防ぐ能力が必要です。
これはプロ意識があれば自然に気をつけることができるし、育児経験や保育士・幼稚園教諭の資格があれば生かせます。
3. 親・子・所属先とのコミュニケーション能力
あずかるお子さんを安全に保育することが1番大事。そしてお子さんに楽しい時間を過ごしてもらえるのが理想ですね。
そしてもう1つ大事なのは、お子さんだけでなく親(依頼者)や所属するベビーシッター事業者といい関係性を作ること。
お子さんの保育に集中してしまいがちですが、親(依頼者)・ベビーシッター事業者も、次の理由で大事な存在です。
・親(依頼者)
仕事を依頼する立場です。いい関係を築ければ、またあなたに頼んでくれる。つまりリピートにつながります。
・ベビーシッター事業者
派遣型の事業者は、あなたに仕事を回してくれる存在です。
事業者と良い関係性を築ければ、優先的に仕事を回してくれるでしょうし、あなたの希望にも対応してくれます。
というわけで、親や事業者といい関係になれば、希望にあう仕事が安定してやってくるようになります。
自分の力を発揮して、たのしく、たくさんの仕事と収入を得られるってことですね。
持っていると有利な資格・経験があります
1. 育児経験
保育士・幼稚園教諭の資格がない人が、乳幼児のベビーシッターをするなら、育児経験はほぼ必須だと思います。
わたしもママも、育児は経験してみないとわからないことだらけでした。
親(依頼者)は、お金を払って大事なお子さんを預けるので、最低でも育児経験のあるベビーシッターを希望するはず。
そして育児経験の中でも、次の経験はニーズが高いです。
・2人以上の子どもの育児経験
子どもが多いほど経験豊富ですし、2人以上ならではの育児テクニックがあります。
2人以上の子どもを預けたい依頼者にニーズがあります。
・双子・三つ子の育児経験
おなじ年齢の子供を2~3人、同時に育児をするのは難しいです。
双子・三つ子の育児を経験したひとは貴重なんです。そもそも双子に対応してくれるベビーシッター事業者が少ない!
我が家もベビーシッターを探したときは、なかなか見つからずに苦労しました。
そして担当してくれたベビーシッターさんは、双子の育児経験者で、すごく頼りになりました!
・障害や病気を持つ子どもの育児経験
こちらも専門的な対応・技能が必要になるので、その経験はとても貴重です。
2. 保育士資格
保育士資格は国家資格です。この資格がないと「保育士」として働くことができません。保育士といえば、保育園の先生を思い浮かべますね。
保育士の役割はつぎの2つです。
①児童の保育
子どもの安全を守りながら、食事・水分補給・おむつ代え・着替えの補助や、規則正しい食事・昼寝で生活リズム作りをサポート。
また、子どもの自主性・協調性・コミュニケーションなどの成長をサポート。
②児童の保護者に対する保育に関する指導を行うこと
たとえば子育てで悩む親に、専門的知識や技術を通してアドバイスをしてあげることですね。
保育園は生後2か月(57日)以上から預けられるので、保育士は生後2か月からの幼児に対応できる資格と言えます。
まさに保育士は保護者の代わりになって子どもをお世話をする保育のプロフェッショナルです。
ベビーシッターが保育士の資格や実務経験を持っていれば、おおきなアピールポイントになります。
保育士資格の詳細は、主催する一般社団法人全国保育士養成協議会のホームページをご参考ください。
3. 幼稚園教諭資格
幼稚園教諭資格も国家資格で、「幼稚園の先生」として働くために必要です。
幼稚園は満3歳から通えるので、幼稚園の先生は3歳以上のお世話と教育に強い資格と言えます。
幼稚園教諭は保育士と同じく保育の役割もありますが、教育のほうに重点が置かれています。
あずけたい子どもが3歳以上で教育的なお世話もしてほしい、そういう依頼者におおきなアピールポイントです。
幼稚園教諭資格を取るのは保育士資格よりハードルが高いです。方法はつぎの3つ。
①4年制大学・短大・専門学校・通信制大学で、所定の単位を取得して卒業すること
②高卒・20歳以上かつ保育士として3年以上の実務経験者なら、認定試験を受けて合格すること
③保育士として一定の在職経験があるなら、指定された5科目8単位を取得すること
4. 看護師資格
看護師資格も国家資格で、「看護師」として働くために必要です。
医療のプロフェッショナルなので、病児のベビーシッターを頼みたい依頼者にとって、これほど頼りになる資格はないでしょう。
ただし、資格取得のハードルは高いです。
大学や3年制短大の看護系学科、または病院や大学の医学部に付属する3年制看護学校などを卒業して、試験に合格しなければいけません。
5. 助産師資格
助産師資格も国家資格で、「助産師」として働くために必要です。
あなたがママ・パパなら、お子さんの出産のときにお世話になったと思います。
助産師資格は医療のなかでも産婦人科のプロフェッショナルとして、次の仕事をする資格が与えられます。
①妊婦の妊娠~出産・産後をサポート
妊婦の健康管理、食事・運動の指導、分娩介助、出産後の体調管理、母乳指導、乳児指導など
②新生児のケア
新生児の体調管理・お世話・医師との連携
助産師の資格を取ることもハードルが高く、看護師資格を持っていないと取得できません。
助産師は看護の世界で助産のエキスパートなのです。
ベビーシッターの依頼が産後ケアなら、助産師資格が大きな力になります。
6. ベビーシッター認定資格(公益社団法人全国保育サービス協会)
ベビーシッター認定資格は、公益社団法人全国保育サービス協会が制定する民間資格制度です。
在宅保育(個別保育)のプロとして、ベビーシッターに必要な職業倫理・専門知識・技術を備えていることの証明となります。
次の受験資格を持っている方なら、筆記試験を受けて合格すれば取得できます。
・受験資格
次の1~3を満たすこと
1. 満18歳以上
2. 研修Ⅰ(養成研修)・研修Ⅱ(現任研修)を受講し、修了証を有していること
3. ベビーシッターの実務経験を有していること
(個人・フリーランスではなく、所属事業者から証明書を発行してもらう)
または「認定ベビーシッター資格取得指定校」で対象科目の単位を取得し卒業(見込)であること。
・試験内容
筆記試験
ベビーシッターの未経験者は受験できませんが、経験を積んで研修を受ければ受験できます。
全国保育サービス協会が認めるベビーシッターのプロフェッショナルとして、大きなアピールポイントになります。
7. チャイルドマインダー
チャイルドマインダーは、イギリスで生まれた「家庭的な保育」を行うスペシャリストです。
日本では日本チャイルドマインディング&エデュケア協会(ACE)が主導し、「少人数保育」のスペシャリストとして認定する民間資格になっています。
資格を取得するには、ACEが認定する専門校で講座を受講したうえで、認定試験に合格する必要があります。
チャイルドマインダーの特徴は、「家庭的な保育」だけでなく、子どもの安全を守るために蘇生法と救急法のスキル(MFAプログラム)を習得できること。
チャイルドマインダーになれば、専門校によっては仕事の紹介などのサポートをしてくれます。
8. そのほか特殊技能
子どもが小さいうちから、英語やアート(ピアノ、お絵かきなど)を体験させたいという教育熱心な親は多いです。
あくまでベビーシッターに求められるのは子どものお世話ですが、それにプラスして英語やアートのようなスキルがあればアピールポイントになります。
資格を取るなら経験を積みながらベビーシッター認定資格や保育士資格がおすすめ
あなたが資格を持っておらず、なにか資格を取得したい!
ということなら、ベビーシッターの経験を積みながらベビーシッター認定資格や保育士資格を取るのがおススメです。
理由は次のとおりです。
①まずは経験を積むことが大事
資格がなくてもベビーシッターは始められます。ベビーシッターの経験は、依頼者に十分なアピールポイントになります。
②ベビーシッターの仕事と相性がよくてメジャーな資格
ベビーシッター認定資格は、ずばりベビーシッターのための資格ですし、保育士資格は生後2か月~6歳までの子どもの保育に関する国家資格です。
③学校に通わなくても受験できる
あなたが子育てがひと段落したのでベビーシッターの仕事に興味を持った方なら、これから学校に通うのは敷居が高いと思います。
逆に幼稚園教諭・看護師・助産師を取得するなら、かなりの覚悟と時間が必要でしょう。
ちなみにチャイルドマインダーは通信講座もあります。講義は12回、期間は6か月のカリキュラムなのでチャレンジしてみてもいいと思います。
まとめ
資格がなくてもベビーシッターになることができます。育児経験があるママさんなら、すぐにでも始められるはず!
まずは始めてみて、もっとステップアップしたくなったら、経験を積みながら資格にチャレンジしましょう。
きっと、あなたの助けを待っている後輩ママ・パパ・お子さんたちがいますよっ!
さいごまで読んでいただきありがとうございました。
●ベビーシッターとして働いてみたい方へ
ベビーシッターになるための具体的な方法がわかります