ベビーシッターの料金相場・仕組み 助成金でどこまで安くなるのか解説

ベビーシッターの料金相場・仕組み 助成でどこまで安くなるのか解説
この記事で知れること

●ベビーシッターの料金相場、料金のしくみ、助成でどこまで安くなるのかを紹介します

こんにちは!双子のパパ、ハムおです。

我が家は、ベビーシッターさんにとてもお世話になりました。

我が子は双子です。だから、わたしが仕事をしているあいだ、毎日ずっとママだけでお世話をするのはムリでした。

わたしもできるだけ早く帰宅したり在宅で仕事をしたり、親にも助けてもらいましたが、限界があります。


双子だとあずかり保育を利用するのもハードルが高いです。

ただでさえ育児で疲れきっている状況で、2人分の荷物を持って、2人を連れての移動って、すごくパワーが必要なんですよね。

そういう状況だったので、家まで来て助けてくれるベビーシッターさんは救世主でした。


だから、いろんな人にもっとベビーシッターを利用してみてほしいです。

もし、あなたがベビーシッターを利用するか検討しているなら、その手助けができればと思ってこの記事を書きます。

とくに気になる1つは、料金だと思います。今回は料金相場についてご紹介します!

結論

先に結論を書きます。

だいたいの相場は次のとおりです。

■初期費用
 4,0000円
 (入会金:30,000円+年会費:10,000円)

※入会金・年会費が0円の会社もあります。詳細は後ほど。

■利用料金
 ケース① 送迎(30分)のみ
 2,500円
 (基本料金:2,000円+シッター交通費:500円)

 ケース② 3時間利用 子1人
 6,500円
 (基本料金:2,000円×3時間+シッター交通費:500円)

 ケース③ 3時間利用 子2人
 9,500円
 (基本料金:2,000円+1,000円×3時間+シッター交通費:500円)

 ケース④ 3時間利用 子1人(病児看病あり)
 9,500円
 (基本料金:2,000円+1,000円×3時間+シッター交通費:500円)


どうでしょうか。正直いって、

めちゃくちゃ高い…! 

と思ったかも。

そうなんです…。ベビーシッターは どうしても高くなります。

だって、「ひとりの人」を、専属であなたのお子さんのために派遣するわけですからね。

それに親のかわりに子どもをあずかるには、高い技術と責任がもとめられます。


この料金の高さがネックで、ベビーシッターを利用したくてもできないひとも多いと思います。


でも、まだあきらめないで!

国・行政や、パパ・ママが会社員なら会社が補助を出してくれるケースが多いです。

のちほど補助についてご紹介します。

ベビーシッターのタイプは3つ

そもそもベビーシッターは、サービスの提供方法によって次の3つに分けられます。

料金体系もこのタイプに応じてちがいます。

1. 派遣型ベビーシッター

ベビーシッターといえば、このタイプがいちばん多いです。

ベビーシッターのサービスを事業とする事業者(会社・NPOなど)があり、ベビーシッターは事業者と雇用契約を結んで所属するタイプです。

あなた(依頼者)の希望をオペレーターが受けつけて、条件に合ったベビーシッターをえらんで派遣してくれます。

2. マッチング型ベビーシッター

さいきん登場してきたタイプで、利用者が増えています。

事業者がマッチングサイトを作成・運営し、ベビーシッターはそのサイトに登録します。

あなた(依頼者)はマッチングサイトから希望のベビーシッターを検索して、オペレーターを通さずに直接依頼ができます。

事業者とベビーシッターの間に雇用関係はありません。

ただし、ちゃんとサービス提供できるか審査して合格したベビーシッターがサイトに登録されています。

マッチング型は派遣型より料金が安いケースが多いです。

その理由は、オペレーターを通さずにすむことや、事業者とベビーシッターとのあいだに雇用関係がないことでコストをおさえられるからです。

3. 個人事業主型ベビーシッター

どこにも所属しない個人のベビーシッターです。知り合う機会は、個人的なつながりです。

ベビーシッターのおもな料金体系・相場

ベビーシッターの料金は、わかりづらいです。 体系がややこしいし、会社によってちがいますからね。

また、英語教育といったサービスを提供する高額なものから、NPOなどが運営する手ごろなものまで、料金にかなり幅があります。

ここでは、標準的なサービス・価格帯の料金体系・相場についてご紹介します。

料金体系は、おおまかに次のとおりです。

1. 初期費用(入会費・年会費)

会員制のサービスは、入会費・年会費が必要です。

会員制は派遣型のベビーシッターに多いですね。ただし入会費は0円のところもありますよ。

会員にならなくても利用できるところもありますが、会員より利用料金が高くなります。

いっぽうでマッチング型ベビーシッターは、入会費・年会費が0円のところが多いです。

2. 利用料金

利用料金は、つぎのような体系が一般的です。

■基本料金
30分か1時間あたりの基本料金です。利用時間の分だけ発生します。

派遣型は、どのベビーシッターでも基本料金は一律なのが普通です。

いっぽうでマッチング型は、ベビーシッターの資格や経験が豊富なほど高くなる場合があります。

資格・スキル別の相場

●学生・新人 :1,000円
●ママ(無資格) :1,500円
●ママ(無資格・ベテラン、英語などスキルあり):1,500~2,000円
●資格者(保育士・幼稚園教諭・看護師)    :1,500~2,500円

注意点

最低利用時間について

ベビーシッターは、「少なくとも●時間以上は利用する必要がある」という最低利用時間があります。

ほとんどの場合、2~3時間です。

事情があって早く終了することはできますが、料金は減額されません。

ただし保育園や習いごとなどの送り迎えのサービスとして、30分から利用できるサービスもあります。

■オプション料金
オプション料金は、さまざまな希望に応じて加算される料金です。

オプション料金の体系は、事業者によってちがいます。

このちがいのせいで、いろいろなベビーシッターの料金を比較するのがむずかしいんですよね…。

基本料金に加算するケースもあれば、時間に関係なく一定額が加算されるケースもあります。

よくあるオプション(例)

・2人目以降加算
・年齢(新生児など月齢が低い)
・病児(看病が必要)
・沐浴/入浴
・食事
・家事込み
・夜間/深夜
・宿泊
・当日予約
・送り迎え
・旅行同伴
・教育

■ベビーシッター交通費
ベビーシッターがあなたの家まで行くまでにかかる往復の交通費も料金にふくまれます。

基本的に実費(実際にかかったお金)がかかります。徒歩や自転車なら0円です。

ベビーシッターの具体的な料金(例)

では具体的なケースを見ていきましょう(結論と同じ内容です)

●前提

・タイプ:派遣型

・入会費/年会費:あり

・基本料金:1時間2,000円

      送迎の場合30分2,000円

・オプション

 ・2人目以上:1時間1,000円

 ・病児(看病):1時間1,000円

・交通費:往復500円

■初期費用
 40,000円
 (入会金:30,000円+年会費:10,000円)

■利用料金

 ケース① 送迎(30分)のみ
 1回 2,500円
 (基本料金:2,000円+シッター交通費:500円)

 ケース② 3時間利用 子1人
 1回 6,500円
 (基本料金:2,000円×3時間+シッター交通費:500円)

 ケース③ 3時間利用 子2人
 1回 9,500円
 (基本料金:2,000円+1,000円×3時間+シッター交通費:500円)

 ケース④ 3時間利用 子1人(病児看病あり)
 1回 9,500円
 (基本料金:2,000円+1,000円×3時間+シッター交通費:500円)

■1年間の料金
たとえば、1回3時間・子1人・月4回・1年間利用した場合、これだけかかります。

1年間でかかる費用イメージ

・初期費:40,000円
  (入会金:30,000円+年会費:10,000円)
・利用1回:6,500円
  (基本料金:2,000円×3時間+交通費:500円)
・利用1カ月:34,000円
  (1回6,500円×4回)
・利用1年間:408,000円
  (1か月34,000円×12か月)

合計:448,000円
(初期費:40,000円+利用1年:408,000円)

けっこう高いと感じますね。

ベビーシッターの料金は助成や補助を使うと安くなる

ベビーシッターは高くて、なかなか気軽に利用できないと思います。

でも、ママ・パパの育児の負担をへらすには、やっぱりベビーシッターは頼りになる。

そこで費用を安くするために、国・行政・企業などがさまざまな補助をだしてくれています。

ここで代表的なものをご紹介します。

注意点
すべてのベビーシッター事業者が、これらの補助を使えるわけではありません。

あなたが利用したいベビーシッター事業者は、これらの補助を使えるか確認しましょう。

1. 自治体からの補助

あなたが住んでいる自治体が、ベビーシッターをふくむ子育て関係の補助をしているかも。

自治体によってちがいますが、たとえば次のような助成があります。

自治体からの補助(例)

●補助対象(ベビーシッターの利用目的)
・病児/病児後のベビーシッター費用の補助
・産後の家事ヘルパー・ベビーシッター費用の補助
・上記の目的にかぎらないベビーシッター利用全般の補助

●補助額
・基本料金1時間あたり300~500円
・基本料金の50%(交通費は対象外)

とくに育児がたいへんな産後や病児を対象にしているケースが多いです。

2. 勤務先からの補助

あなた(ママ・パパ)が、会社員や公務員など事業者に勤めているなら、契約している福利厚生サービスや労働組合・共済などが補助を出しているかも。

民間の福利厚生サービス(例)

●福利厚生サービス運営企業
・ベネフィット・ワン
 「すくすくえいど」・「ベネフィット・ステーション」
・リロクラブ
 「福利厚生倶楽部」
・JTBベネフィット
 「えらべる倶楽部」
・イーウェル
 「ベビーシッタークーポン」・「WELBOX」
・リソルライフサポート
 「ライフサポート倶楽部」

●補助額
・割引券やキャッシュバック

 基本料金1時間ごとに300~1,000円
・ベビーシッターの入会費が無料

3. 内閣府割引券

内閣府割引券は、その名前のとおり内閣府が発行する割引券です。

割引券の受け取りかたはつぎのとおりです。
・企業に勤めている方
 勤務先に申請して受けとる
・自営業・個人事業主の方
 全国保育サービス協会の委託団体に申請して受けとる

注意点
勤務先が内閣府から制度利用の承認を受けている必要があります。

内閣府割引券の補助額

対象児童×2,200円/1回×1日1枚
 (感染防止対策で休校・休園の場合、1日5枚)

※多胎児2人:9,000円、多胎児3人以上:18,000円

詳細はつぎのサイトも参考にしてみてください。

引用 企業主導型ベビーシッター利用者支援事業における「ベビーシッター派遣事業」の令和2年度の取扱いについて

引用 本制度の特例措置に関する概要及び非課税の方針(企業に勤めている方向け)

引用 本制度の特例措置に関する概要及び非課税の方針(個人で就業されている方向け)

ベビーシッターの料金は助成でどこまで安くなる?

では先ほど1年間448,000円かかったケースで、助成や補助を利用できれば、どこまで安くなるでしょうか。

●助成内容は次のように仮定します。

・自治体からの補助

 ・基本料金1時間500円

・福利厚生サービス

 ・入会金無料、基本料金1時間500円

※自治体と福利厚生サービスを併用できる場合。

1年間でかかる費用イメージ(助成なし)

・初期費:40,000円
 (入会金:30,000円+年会費:10,000円)
・利用1回:6,500円
 (基本料金:2,000円×3時間+交通費:500円)
・利用1カ月:34,000円
 (1回6,500円×4回)
・利用1年間:408,000円 
 (1か月34,000円×12か月)

合計:448,000円
(初期費:40,000円+利用1年:408,000円)

助成を使うと・・・

・初期費:10,000円
 (入会金:0円+年会費:10,000円)
・利用1回:3,500円 
 (基本料金:(2,000円ー500円ー500円)×3時間+シッター交通費:500円)
・利用1カ月:14,000円
 (1回3,500円×4回)
・利用1年間:168,000円
 (1か月14,000円×12か月)


合計:178,000円
(初期費:10,000円+利用1年間:168,000円)

なんと、448,000円が178,000円になりました。270,000円引きです。(約60%オフ)

ただし、これはあくまで仮定です。

あなたの住む自治体、受けられる助成でどこまで下がるか、ぜひ調べてみてくださいね!

まとめ

ベビーシッターによってサービス・料金体系が違うので、いろいろなところを比べるのは手間がかかります。

でも今回ご紹介したベビーシッターのタイプ、料金相場・体系、補助制度を知ったことで、サービスの理解や比較がやりやすくなったと思います。

ベビーシッターをうまく活用できないか、ぜひ検討してみてください。

さいごまで読んでいただきありがとうございました!




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