こんにちは!双子のパパ、ハムおです。
赤ちゃんの健康管理って大事ですよね!
子供が病気になったら大変です。子供がかわいそうだし、ふだんから育児で疲れているママ・パパもツラい。
しかも親子でお互いにうつってしまうと、もう悲惨…。
体調管理で大事なのが、室内の温度と湿度の管理です。湿度管理で便利なのが加湿器。
じつは我が家は今年(2020年)の冬に加湿器を買い替えることにしました。
そこで真剣に「赤ちゃん・子供にベストな加湿器」を調べました。
そのためにメーカー5社・19製品を徹底的に比較しました!
今回はその結果をあなたにもお伝えします。
もしあなたも「我が子のためにどんな加湿器がいいのかさがしている」なら、きっと参考になると思います!
目次
赤ちゃんにおすすめの加湿器はこれ!|結論
先に結論を言います。
赤ちゃんに合った加湿器をえらぶポイントは次の6つです。
①加湿力が高いこと
②運転時間が長いこと
③安全性が高いこと
④清潔であること
⑤お手入れしやすいこと
⑥静かであること
このポイントを満たす加湿器を、使う部屋の広さごとにランキングしたのがコチラ!
●ランキングの見方
★★★:1位 ★★:2位 ★★★:3位 -:4位以下(あまりよくない)
※安全性はどの製品も特に問題ないので、「OK」にしています。
木造和室5~6畳(8~10㎡)
プレハブ洋室8~10畳(14~16㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX320
(内訳)
・加湿力×運転時間:★★★
・安全性:OK
・給水:★★
・清潔さ:OK
・お手入れ:★
・静音性:★★★
2位 ★★ 三菱 SHE35TD
・加湿力×運転時間:★★
・安全性:OK
・給水:★
・清潔さ:OK
・お手入れ:-
・静音性:★★
3位 ★ 象印 EE-RQ35
・加湿力×運転時間:★★
・安全性:OK
・給水:★★★
・清潔さ:OK
・お手入れ:★★★
・静音性:-
木造和室8~10畳(13~17㎡)、プレハブ洋室13~17畳(22~27㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX520
(内訳)
・加湿力×運転時間:★★★
・安全性:OK
・給水:★★
・清潔さ:OK
・お手入れ:★
・静音性:★★★
2位 ★★ シャープ HV-L55
・加湿力×運転時間:★★
・安全性:OK
・給水:★★★
・清潔さ:OK
・お手入れ:-
・静音性:★
3位 ★★ 三菱 SHE-60TD
・加湿力×運転時間:★★
・安全性:OK
・給水:★
・清潔さ:OK
・お手入れ:-
・静音性:★★
木造和室12~14.5畳(20~24㎡)、プレハブ洋室19~24畳(32~40㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX920
(内訳)
・加湿力×運転時間:★★★
・安全性:OK
・給水:★★
・清潔さ:OK
・お手入れ:★
・静音性:★★★
2位 ★★ ダイニチ HD-RX720
(同上)
3位 ★ 三菱 SHK-70SR
・加湿力×運転時間:★
・安全性:OK
・給水:★
・清潔さ:OK
・お手入れ:-
・静音性:★★
木造和室16~20畳(27~34㎡)、プレハブ洋室27~33畳(44~55㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-LX1220
(内訳)
・加湿力×運転時間:★★★
・安全性:OK
・給水:★★
・清潔さ:OK
・お手入れ:★
・静音性:★★★
2位 ★★ ダイニチ HD-LX1020
・加湿力×運転時間:★★
・安全性:OK
・給水:★★
・清潔さ:OK
・お手入れ:★
・静音性:★★★
3位 ★ 三菱 SHE120SD
・加湿力×運転時間:★★★
・安全性:OK
・給水:-
・清潔さ:OK
・お手入れ:-
・静音性:★
それではくわしく解説していきます。
赤ちゃんに合った加湿器を選ぶ6つのポイント
加湿器は本当にいろいろな種類があって、どれを買えばいいのか迷いますよね。
赤ちゃん・子供のために加湿器を買うなら、えらぶポイントは次の6つです。
①加湿力が高いこと
②運転時間が長いこと
③安全性が高いこと
④清潔であること
⑤お手入れしやすいこと
⑥静かであること
えらぶポイント① 加湿力が高いこと
赤ちゃんにとって最適な湿度は40~60%です。
ですが乾燥した冬に、安定してこの湿度を保つのは意外とムズカシイ。
その理由は下の図のとおりです。

家の断熱性や気密性が低いと、せっかく加湿しても外に逃げたり結露になってしまうからです。
加湿器をえらぶ時は、使う部屋の広さをじゅうぶんに加湿できる「加湿力」を持っているかチェックするのが大切です。
えらぶポイント② 運転時間が長いこと
「運転時間が長い」とは、1回の給水で加湿できる時間が長いことです。
運転時間が長いと、次のメリットがあります。
・寝ている間に水が切れる心配がない
・給水の頻度が少なく親の負担が小さい
たとえば夜の9時に子供といっしょに寝落ちして、朝7時に起きたとしたら、10時間も経っています。
運転時間が短いと、寝ているあいだに水がなくなり乾燥してしまいます。
それに運転時間が短いということは、給水の頻度も多いということ。
ただでさえママ・パパは育児で疲れています。そんなときに水をタンクに入れて運ぶのはかなりキツいですよ。
というわけで、1回の給水で長く加湿できる加湿器がおすすめです。
えらぶポイント③ 安全性が高いこと
加湿器は家電なので、使い方を間違えると次のリスクがあります。
・やけど
(とくに沸騰させて加湿するスチーム式)
・転倒
・水漏れ
・感電
・誤操作
こうしたトラブルが起きないように、安全装置がついている加湿器をえらびましょう。
えらぶポイント④ 清潔であること
加湿器は中に貯めた水を使って加湿します。
加湿器の内部は常に湿っているので、清潔にしないとカビや雑菌の温床になってしまいます。
そうするとカビの胞子や雑菌をまき散らして、赤ちゃんの病気やアレルギーの原因になるリスクがあります。
加湿器によっては、抗菌仕様や、スチーム式のようにもともとカビや雑菌が繁殖しにくいタイプもあります。
えらぶポイント⑤ お手入れしやすいこと
お手入れがしやすいと次のメリットがあります。
・清潔に保ちやすい
・加湿力が落ちにくい
・ママ・パパの負担が減る
加湿器をお手入れする目的は、「清潔に保つ」・「加湿力を保つ」の2つ。
お手入れしやすいと、育児で疲れているママ・パパの負担を減らせます。
負担が少なければ、めんどくさがらずにお手入れする気になりますよね。
結果的に清潔さと加湿力を保てます。
加湿器をえらぶ時は、お手入れのしやすさも要チェックです。
えらぶポイント⑥ 静かであること
これは個人差がありますが、お子さんやママ・パパが音に敏感だと、加湿器の音がストレスになります。
とくに出産間もないママは本能的に音に敏感になります。(赤ちゃんの泣き声にすぐ反応するため)
それに育児で疲れているママにとっては、少しでも静かにすごしたいですし、赤ちゃんが音のせいで起きないか不安になります。
音が小さい加湿器がおすすめです。
おすすめの加湿器は「ハイブリッド式(スチーム+気化)」「スチーム式」の2タイプ
赤ちゃんにおすすめの加湿器は「ハイブリッド式(スチーム+気化)」か「スチーム式」です。
この2タイプがおすすめな理由は、次の記事でくわしく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
>>関連記事「赤ちゃんに加湿器が必要な理由とおすすめの加湿器2タイプを解説!」
比較したのはメーカー5社の19製品!
今回は「ハイブリッド式(スチーム+気化)」と「スチーム式」のうち、次の製品を比較しました。
横が部屋サイズ×縦がメーカーで分けて並べています。
家電量販店なら、だいたい取り扱っているラインナップです。
加湿器の右上にある「ス」はスチーム式、「ハ」はハイブリッド式(スチーム+気化)のことです。
それでは、メーカーや製品の特長を簡単にチェックしてみましょう。
加湿器シェアNo1 ダイニチ
ダイニチ工業株式会社は、石油ファンヒーターや加湿器でシェアNo1のメーカーです。
品質にこだわりがあり、製品の企画から検査まですべてを国内(新潟)でおこなっています。
加湿器は「ハイブリッド式(スチーム+気化)」で、次の9つの特長があります。
①加湿力が高い
②長時間運転
③音がしずか
④多機能
⑤清潔(抗菌仕様)
⑥お手入れがしやすい
⑦安全性が高い
⑧品質保証が長い(3年)
⑨デザイン性が高い
従来モデルから静音性を高めたのが「RXシリーズ」、そこからさらに加湿力・お手入れのしやすさ・デザイン性を高めたのが「LXシリーズ」です。
RX・LXともに部屋のインテリアを壊さないシンプルなデザインになっています。
ハイブリッド式はスチーム式に比べるとカビ・雑菌が繁殖しやすいです。RX・LXは繁殖を抑えるために抗菌仕様になっています。
操作パネルはご覧のとおり。
湿度設定、運転切り替え、入・切タイマー、給水おしらせ、お手入れおしらせ、チャイルドロックなど…
比較した製品のなかでもトップクラスの多機能さを持ちます。
強力な加湿力と運転時間の長さを両立するため、水タンクはLXシリーズで7リットルの大容量。
重いですが取っ手を2つにすることで持ち運びやすくする工夫がされています。
幅広いラインナップと多機能さが強み 三菱
三菱は、「スチーム式(スチームファン)」「ハイブリッド式(スチーム+気化)」の2つをラインナップに持っています。
スチーム式(スチームファン)
三菱のスチーム式の特長は次の5つ。
①加湿力が高い
②音がしずか
③多機能
④清潔(スチーム&抗菌仕様)
⑤安全性が高い
三菱の加湿の仕組みはユニークで、水を含んだ蒸発布をヒーターの周り巻いて蒸発させます。
蒸発布以外の水は常温なので、加湿器が転倒して水が漏れてもやけどしません。
また吹き出し口の蒸気も55℃まで冷やされた状態です。(東芝・象印は65℃)
操作パネルは次のとおり。
ダイニチと同じく湿度設定、運転切り替え、入・切タイマー、給水おしらせ、お手入れおしらせ、チャイルドロックなど。
さらに、電源オフ時には湿度35%以下になるとアラームがなる「乾燥ウォッチャー」機能もあり、トップの多機能さを持ちます。
ハイブリッド式(スチーム+気化)
三菱のハイブリッド式は、次の4つの特長があります。
①多機能
同社エアコンとの連動あり
②清潔(抗菌仕様)
③お手入れがしやすい
④消耗品が長寿命
清潔さについては、内部が抗菌仕様なだけではなく、プラズマイオンで加湿器から発生する空気も除菌します。
また同社のビーバーエアコンをお使いなら、エアコンをつけている間に最適な加湿をするといった使いかたができます。
操作パネルは次のとおりです。スチーム式と同じく多機能です。
給水のしやすさがユニーク シャープ
シャープの加湿器は「気化式」と「ハイブリッド式(スチーム+気化)」の2タイプです。ハイブリッド式は2製品にしぼっています。
シャープのハイブリッド式は、次の4つの特長があります。
①加湿力が高い
②清潔(抗菌仕様)
③給水がラク
④安全性が高い
加湿力が高いです。静音モードにすれば加湿力は減りますが長時間の加湿もできます。
シャープのユニークな点は給水のしやすさ。
この写真のように、上からそのまま水を注ぐことができますし、従来どおり給水トレーを外して給水もできます。
清潔さについては、内部は抗菌仕様だけでなく、プラズマクラスターを出して室内空気を除菌する機能もあります。
操作パネルは次のとおりです。
機能は重要なものにしぼりこまれています。
シンプル機能 東芝
東芝の加湿器はスチーム式(スチームファン)です。
特長は次の2つ。
①清潔(スチーム式)
②お手入れがしやすい
東芝のスチーム式は、構造も機能もシンプルにしつつも、できるだけ必要な機能を盛り込んだものになっています。
操作パネルは次のとおり。
お手入れが簡単 象印
象印といえば電気ポットですが、加湿器もまさに電気ポットがベースになっている、と感じます。
特長は次の2つ。
①清潔(スチーム式)
②お手入れがしやすい(すごく)
給水やお手入れは、電気ポットそのままで、とても簡単です。
操作パネルも次のとおりシンプル。左がRQ35、右がDB50。
加湿器の各社比較① 加湿力×運転時間
それでは、ここから各社の加湿器を比較してきます。
まずは、加湿力×運転時間。
加湿器は部屋の広さごとにラインナップされているので、部屋の広さごとに比べました。
木造和室5~6畳(8~10㎡)
プレハブ洋室8~10畳(14~16㎡)向け
次の図は、縦が加湿量、横が運転時間で比較した図です。
3製品とも最大の加湿量は350mlで横並び。
ダイニチのHD-RX320は、ターボモードで加湿力が350mlですが最大で1時間たつと、1個前に選んでいたモードに自動で戻ります。
標準モードの運転時間は10.7時間と長く、寝ている間に水がなくなることはなさそう。
というわけで、加湿力×運転時間で評価すれば、順位は次のとおりになりました。
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX320
同率2位★★ 三菱 SHE35TD 象印 EE-RQ35
三菱のSHE35TDは加湿力350mlで8時間。象印のEE-RQ35は6時間ですが、80mlだと27時間でとても長い。
それぞれ違った良さがあるので、同率2位にしました。
木造和室8~10畳(13~17㎡)
プレハブ洋室13~17畳(22~27㎡)向け
こちらは5社8製品がひしめきあう激戦区です。
ここでもダイニチのHD-RX520が標準モードで10時間という長さをほこります。
次に目立つのがシャープのHV-L55で、最大加湿量は550mlと少し低いですが、運転時間が長め。
静音モードなら加湿200mlで19時間も運転できます。
広めの部屋で高い加湿力がほしいなら、三菱のSHE60TDと東芝のKA-Y60が加湿量600mlで運転時間がほぼ同じの約7時間。
少しせまい部屋でそこまで加湿力がいらないなら、象印のEE-DB50が中モードで加湿量230ml・運転時間が16時間と長いです。
というわけで、加湿力×運転時間で評価すれば、順位は次のとおり。
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX520
2位 ★★ シャープ HV-L55
ほかの加湿器は、横並びで順位がつけずらい…。
加湿量が高いと運転時間が短いし、運転時間が長いと加湿量が低い…。
そのバランスをうまく取れているのが、ダイニチのHD-RX520とシャープのHV-L55です。
木造和室12~14.5畳(20~24㎡)
プレハブ洋室19~24畳(32~40㎡)向け
このクラスは、広めのリビングや、複数の部屋を1台で加湿したい方向けですね。
この広さからはスチーム式は力不足になり、ハイブリッド式から選ぶことになります。
上の図のとおりで、ダイニチの独壇場って感じです。
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX920
2位 ★★ ダイニチ HD-RX720
HD-RX720は木造和室12畳(20m²)・プレハブ洋室19畳(32m²)向け
HD-RX920は木造和室14.5畳(24m²)・プレハブ洋室24畳(40m²)向け
広さに合わせて選べばOKです。
木造和室16~20畳(27~34㎡)
プレハブ洋室27~33畳(44~55㎡)向け
このクラスになると、広い吹き抜けのリビングや、2LDKくらいのマンションで全体を加湿したい方向けだと思います。
選択肢は、ダイニチのHD-LX1020、HD-LX1220、三菱のスチーム式SHE120SDです。
この3製品は、加湿力も運転時間もほぼ互角。
同率1位 ★★★
ダイニチ HD–LX1220
三菱 SHE120SD
2位 ★★ ダイニチ HD–LX1020
ただし三菱のSHE120SDは給水とお手入れのしやすさがイマイチです(詳細は後述します)
ダイニチのHD-LX1020は木造和室16畳(27m²)・プレハブ洋室27畳(44m²)向け
HD-LX1220は木造和室20畳(34m²)・プレハブ洋室33畳(55m²)向け
広さに合わせて選びましょう。
加湿力×運転時間 | まとめ
というわけで、加湿力×運転時間の順位は次の結果になりました。
木造和室5~6畳、プレハブ洋室8~10畳向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX320
同率2位 ★★ 三菱 SHE35TD 象印 EE-RQ35
木造和室8~10畳、プレハブ洋室13~17畳向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX520
2位 ★★ シャープ HV-L55
木造和室16~20畳、プレハブ洋室27~33畳向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX920
2位 ★★ ダイニチ HD-RX720
木造和室16~20畳、プレハブ洋室27~33畳向け
同率1位 ★★★ ダイニチ HD-LX1220、三菱 SHE120SD
2位 ★★ ダイニチ HD-LX1020
すべての部屋の広さで、ダイニチが1位になりました。シェアがNo.1なのも納得。
加湿器の各社比較② 安全性
つぎに各社の安全性を比べてみます。
スチーム式とハイブリッド式に分けて安全装置の充実度を比べてみました。
スチーム式とハイブリッド式は仕組みが違うので、必要な安全装置も違いますからね。
結論からいえば、どの製品も十分な安全装置を備えていると思いました。
スチーム式
スチーム式は水を沸騰させるので、とくに空だき・やけど防止が必要になります。比較表は次のとおりです。
象印は電気ポットがベースなので、中に入っている水全体が熱湯です。そのため安全装置を充実させています。
三菱と東芝は沸騰させる水は一部なので、象印ほど安全装置は必要ありません。
三菱で特長的なのが、吹出口の蒸気が象印・東芝の65℃にくらべて55℃と低いことです。
この3社のなかでは、三菱がいちばん安全性が高い印象を持ちました。
ハイブリッド式
ハイブリッド式は水を熱風で蒸発させる仕組みなので、スチーム式ほど手厚い安全装置は必要ありません。
各社のちがいは次のとおりです。
いちばん安全装置が充実しているのが、シャープと、ダイニチのLXシリーズです。
三菱は室温異常停止機能がありません。部屋が0℃以下にならないよう注意して使いましょう。
ダイニチのRXシリーズは異常過熱防止機能がありません。
加湿器が過熱する原因は設置場所が正しくないか、フィルターにほこりがたまって熱を逃がせなくなっていることです。
これらに注意して使いましょう。
安全性 | まとめ
どの製品もポイントをしっかり押さえていて、大きな差はありません。ただしい使いかたをすれば安全です。
ただしスチーム式は吹き出し口の蒸気が熱く、とくに象印は中身が熱湯です。ぜったいに子供の手が届かない場所で使いましょう。
もしその自信がない場合は、スチーム式よりハイブリッド式をおすすめします。
加湿器の各社比較③ 給水のしやすさ
加湿器で一番の力仕事が給水です。水を満タンにした給水タンクは地味に重いし、1日1回は給水が必要ですからね。
ここでは各社の給水方法を比べてみます。
ダイニチ RXシリーズ、LXシリーズ
ダイニチはタンク式になっていて、タンクの取っ手を掴んで持ち上げるだけで取り外せます。
LXシリーズはタンクが大型のため、取っ手が2つ付いていて持ち運びしやすい工夫をしています。
給水タンクの容量は次のとおりです。
HD-RX320:3.2L、HD-RX520:5.0L
HD-RX720:6.3L、HD-RX920:6.3L
HD-LX1020:7.0L、HD-LX1220:7.0L
運転時間が長いので給水の頻度は少ないですが、広い部屋向けの加湿器はけっこう重いのでご注意ください。
三菱 スチーム式 SHEシリーズ
三菱のSHEシリーズもタンク式です。上部カバーを外して、タンクを取り外します。
各製品のタンクの容量は次のとおりです。
SHE35TD:2.8L、SHE60TD:4.0L、SHE120SD:、5.0L×2個
注意点は、SHE120SDは5.0Lのタンク2つに分かれていること。
給水作業が2回分なので、手間を感じてしまうと思います。
三菱 ハイブリッド式 SHKシリーズ
スチーム式のSHEシリーズと同じく、上部カバーを外して、タンクを取り外します。
タンクの容量は、SHK50SR、SHK70SR、SHK90SRの3つとも同じ4.5Lです。(加湿器のサイズ自体が3つとも同じ)
シャープ HV-Lシリーズ
シャープのHV-Lシリーズは、すでにご紹介したとおり、給水がラクなのが特徴です。
製品上部の給水口に注ぐこともできますし、給水トレーを外して注ぐこともできます。
タンクの容量は、HV-L55、HV-L75の2つとも共通で約4.0Lです。
東芝 KA-Yシリーズ
東芝のKA-Yシリーズは、三菱と似ていて上部カバーを外して、タンクを取り外す方式です。
タンクの容量は、KA-Y45、KA-Y60の2つとも同じ4.0Lです。
象印 EEシリーズ
すでにご紹介したとおり、電気ポットとまったく同じです。フタを開けて、水を注ぐだけ!
タンクの容量は
EE-RQ35:2.2L、EE-RQ50:3.0L、EE-DB50:4.0L
シャープと同じくカンタンですね!
給水のしやすさ | まとめ
というわけで、給水のしやすさに順位をつけると次のとおりです。
同率1位 ★★★ シャープ 象印
3位 ★★ ダイニチ
同率4位 ★ 三菱(SHE120SD以外)
東芝
シャープと象印は注ぐだけ。
ダイニチは取っ手を持つだけで給水タンクを外せます。ただし大容量タンクは重いのでご注意を。
三菱と東芝は目立った特長はなくて普通ですね。ただし三菱のSHE120SDはタンクが2つなのが手間です。
加湿器の各社比較④ 清潔さ
清潔さについては、各社でとくに差はないと思います。もともとカビ・雑菌が繁殖しにくいスチーム式とハイブリッド式(スチーム+気化)を選んでいますからね。
むしろ重要なのは、次で比較するお手入れのしやすさです。なぜかというと、お手入れがしやすいと負担が少ないので、サボらずお手入れをして清潔さを保てるからです。
加湿器の各社比較⑤ お手入れのしやすさ
お手入れのしやすさは、各社でけっこう違いが出ました。基本的にはスチーム式のほうがハイブリッド式よりも構造が簡単なのでお手入れしやすいです。
ハイブリッド式は、各社とも次のパーツをお手入れします。
・タンク
・加湿フィルター
・給水トレイ
・エアフィルター
あとは各社によって、パーツの数=お手入れする場所に差があります。
ダイニチ RXシリーズ、LXシリーズ
ダイニチは「お手入れのしやすさ」をアピールポイントにしています。たしかに部品の数が少なくなっていて、お手入れがラクです。
まずRXとLXシリーズの共通点は、加湿フィルターの水洗い(臭いが気になったらクエン酸洗浄)、エアフィルターの掃除です。
一方でRXとLXシリーズのちがいは給水トレイです。
RXシリーズは、給水トレイも水洗いが必要ですが、LXシリーズは給水トレイに使い捨てカバーを使っていて、定期的に交換する方式です。
水洗いはトレイ仕切り版だけでOKです。
三菱 スチーム式 SHEシリーズ
三菱のスチーム式SHEシリーズのお手入れの方法は次のとおりです。
スチーム式のわりには、蒸発布という独自の仕組みを使っているため、お手入れするところが多いです。
蒸発布のメリットである「吹出口の蒸気の温度が低い」「水受け皿の水は常温で安全」と引き換えにしたデメリットですね。
三菱 ハイブリッド式 SHKシリーズ
三菱のスチーム式SHEシリーズは、ダイニチとほとんど変わりません。抗菌剤というパーツが1つ多いのと、給水トレイがフラットではなくツメが8本あるので、少し洗いにくいとは思います。
シャープ HV-Lシリーズ
シャープのHV-Lシリーズは、ハイブリッド式のなかでは給水まわりのパーツが多いです。
給水を簡単にした代償でしょうか…。ダイニチや三菱と比べると、お手入れは手間だと思います。
東芝 KA-Yシリーズ
東芝のKA-Yシリーズは、スチーム式で三菱よりシンプルな構造なので、お手入れも簡単です。
象印 EEシリーズ
電気ポットとまったく同じ。だから一番ラクです。
お手入れのしやすさ | まとめ
お手入れのしやすさを比べた結果は次のとおりになりました。
1位 ★★★ 象印
2位 ★★ 東芝
3位 ★ ダイニチ
4位 三菱
5位 シャープ
加湿器の各社比較⑥ 静音性(静かさ)
各社の運転音の大きさを比べたのが次の図です。
※東芝は情報が見つかりませんでした。
全体的にみると、スチーム式よりハイブリッド式のほうが静か。
いちばん静かなのがダイニチ。さすが静音性をアピールしているだけありますね。
ただしターボ時は音が40デシベルとなり少し大きいです。
三菱のSHEシリーズも、スチーム式のわりに蒸発布のおかげで音が小さいですね
上の図では機種ごとの運転音の違いが表現できませんでした。下の図で補足します。
静音性のランキングは次のとおりです。
1位 ★★★ ダイニチ
2位 ★★ 三菱
3位 ★ シャープ
4位 象印
不明 東芝
赤ちゃんにおすすめの加湿器はこれ!|まとめ
というわけで、赤ちゃんにおすすめの加湿器の結論です。
部屋の広さごとに総合評価した結果がコチラ!
●見方
★★★:1位 ★★:2位 ★★★:3位 -:4位以下(あまりよくない)
安全性はどの製品も特に問題ないので、「OK」にしています。
木造和室5~6畳(8~10㎡)
プレハブ洋室8~10畳(14~16㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX320
(加湿力×運転時間:★★★、安全性:OK、給水:★★、清潔さ:OK、お手入れ:★、静音性:★★★)
2位 ★★ 三菱 SHE35TD
(加湿力×運転時間:★★、安全性:OK、給水:★、清潔さ:OK、お手入れ:-、静音性:★★)
3位 ★ 象印 EE-RQ35
(加湿力×運転時間:★★、安全性:OK※、給水:★★★、清潔さ:OK、お手入れ:★★★、静音性:-)
木造和室8~10畳(13~17㎡)
プレハブ洋室13~17畳(22~27㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX520
(加湿力×運転時間:★★★、安全性:OK、給水:★★、清潔さ:OK、お手入れ:★、静音性:★★★)
2位 ★★ シャープ HV-L55
(加湿力×運転時間:★★、安全性:OK、給水:★★★、清潔さ:OK、お手入れ:-、静音性:★)
3位 ★★ 三菱 SHE-60TD
(加湿力×運転時間:★★、安全性:OK、給水:★、清潔さ:OK、お手入れ:-、静音性:★★)
木造和室12~14.5畳(20~24㎡)
プレハブ洋室19~24畳(32~40㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-RX920
(加湿力×運転時間:★★★、安全性:OK、給水:★★、清潔さ:OK、お手入れ:★、静音性:★★★)
2位 ★★ ダイニチ HD-RX720
(同上)
3位 ★ 三菱 SHK-70SR
(加湿力×運転時間:★、安全性:OK、給水:★、清潔さ:OK、お手入れ:-、静音性:★★)
木造和室16~20畳(27~34㎡)
プレハブ洋室27~33畳(44~55㎡)向け
1位 ★★★ ダイニチ HD-LX1220
(加湿力×運転時間:★★★、安全性:OK、給水:★★、清潔さ:OK、お手入れ:★、静音性:★★★)
2位 ★★ ダイニチ HD-LX1020
(加湿力×運転時間:★★、安全性:OK、給水:★★、清潔さ:OK、お手入れ:★、静音性:★★★)
3位 ★ 三菱 SHE120SD
(加湿力×運転時間:★★★、安全性:OK、給水:-、清潔さ:OK、お手入れ:-、静音性:★)
ところで、この比較はもともと我が家が加湿器を買い替えるために始めました。
さて、どれにしよう??
我が家は2LDKの賃貸マンション。広さは全体でプレハブ洋室52㎡くらいです。部屋の仕切りがあまりなく、気密性も低いので加湿力が強いものがいいですね。
…ということは?
ダイニチの加湿力が高いLXシリーズか、運転時間が長いHD-RX920がよさそうです。
この記事があなたの加湿器えらびの参考になればうれしいです!
さいごまでお読みいただきありがとうございました!
【追記】
最終的には妻と相談してダイニチのHD-RX920を買いました! レビュー記事はコチラです。
>>関連記事「ダイニチの加湿器HD-RX920を使ってよかった点と注意点【育児中の目線で】」
なぜ赤ちゃん・幼児に加湿が大切なのか・加湿器はスチーム式・ハイブリッド式(スチーム+気化式)がおすすめな理由はコチラ
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●赤ちゃんにおすすめの加湿器をご紹介します。
メーカー5社の19製品を、「育児の目線」で徹底的に比較しました。
それぞれの特徴やちがいも知ることができます!(加湿力・運転時間・安全性・給水のしやすさ・静かさ・お手入れのしやすさなど)