- 地震対策で4番目に大切なこと 物の落下・散乱を防ごう
- 割れたガラスでケガをした人が多い
- 震災時のケガはとてもツラい
- ケガの元を断つ 物・ガラスの落下や飛散を防止しよう
- 収納・置物の飛散防止方法
- 窓ガラスの飛散防止方法
目次
地震対策で4番目に大切なこと 物の落下・散乱を防ごう
こんにちは!双子のパパ、ハムおです。
今回は地震対策で4番目に大切なことをご紹介します。
ちなみに1番から3番目に大切なことを、別記事で紹介しています。まだ対策できていない方はぜひ読んでみてください!
さて!
これまでの対策で、家の倒壊や家具類の転倒で生き埋めにならず、地震直後の停電でも明かりを確保できたはずです。
では地震対策で4番目に大切なことってご存知ですか?
それは【物の落下・散乱を防ごう】です。
地震で危険なものが散乱する危険

引用元 阪神・淡路大震災「1.17の記憶」
http://kobe117shinsai.jp/
震度7だと70%以上の確率で部屋の物が散乱する
もし危険な家具類の転倒を防げても、強い地震だと中のものが床に散乱してしまいます。
阪神・淡路大震災で揺れが激しかった地域では、主寝室・居間の70%以上で物が散乱しました。

引用元 総務省消防庁 地震による家具の転倒を防ぐには
https://www.fdma.go.jp/publication/database/kagu/post2.html
割れたガラスでケガをした人が多い
阪神・淡路大震災で、屋内の被害が理由でケガをした割合は次のとおりです。

2位がガラスです。これは家具類が倒れたり、物が落下したり、窓ガラスが割れた時に出るガラス片です。
引用元 総務省消防庁 地震による家具の転倒を防ぐには
ps://www.fdma.go.jp/publication/database/kagu/post2.html
わたしの実体験
私は11歳の時に、阪神・淡路大震災に遭いました。
震度6強の揺れに襲われましたがさいわい家は倒壊せず、家族・親族・知人など身近な人はケガもなく無事でした。
地震は早朝でまだ真っ暗な5時46分に起きました。
みんな2階のそれぞれの部屋で寝ていたので、すぐに集まることができ、みんなで1箇所にかたまって明るくなるまで待ちました。
日の出は7時ごろ。たびたび来る余震が怖かった。
私は近眼でメガネをかけていましたが、その時は暗くて枕元に置いていたメガネが見つからず裸眼でした。
メガネを探しに行けたのは明るくなってからでした。
明るくなって1階に下りたのですが、家の中は悲惨なことになっていました。
キッチンの食器棚は転倒しなかったものの、戸や引き出しが全て開いて、中のお皿やガラスのコップが割れて床に散乱していました。
冷蔵庫も扉が開いて中のものが散乱。
紙パックの牛乳やジュースが床に落ちてこぼれてべちゃべちゃ。
他にも棚にあった本・プリントの書類・文房具(はさみ・カッター・ペンなど)が床に散乱していました。
この中に入ったら足をケガする、ということでみんなで玄関に戻り靴を履いてから片づけました。
うかつに家の中を歩けない
私はとても運がいいほうだと思います。
もし私が小さい子どもで、キッチンのそばにいたらとても危険だったでしょう。
それが夜で停電して真っ暗だったらさらに危険です。
床に危ないものが落ちていることが理解できずに、パニックになって歩き回って割れたガラスを踏んだら…。
震災時のケガはとてもツラい
震災といった緊急事態のときに、ケガをするととても大変です。理由は次のとおりです。
- 心理的なダメージが大きい
緊急時にケガをするとショックやストレスが大きい - 医療機関で治療が受けづらい
- 通常営業していない(医師・看護師も被災)
- 病院までたどり着けない(交通網の遮断など)
- 重体の患者が優先
- 医療品の不足
- 安静にできない
- 避難所に行く必要があるかも(倒壊・火災など)
- 被災後は精神的に落ち着かない
- いろいろ作業がある(片づけ・子どものケアなど)
緊急時のときは精神的にもショックを受けています。そんなときに上記のような状況でケガをすると、とても苦労します。
ケガの元を断つ 物・ガラスの落下や飛散を防止しよう
ケガをしないように、飛散したものを素手で触らない・踏まないことも大事です。
でも地震のときは、何が起こるかわかりません。
自分が飛散したものの中心にいるかもしれないし、飛散したものを踏んででも逃げないといけない場面があるかもしれません。
それに、小さな子どもは「踏まないように気をつけなきゃ!」なんて、わかりません。
物の散乱やガラスの飛散を防いで、ケガの原因そのものを無くしてしまいましょう。
物の散乱やガラスの飛散防止 対策する場所は大きく2つ 「収納・置物」と「窓」
物やガラスの散乱を防ぐ場所は、大きく分けて「収納・置物」と「窓」の2つです。それぞれの対策をご紹介します。
収納・置物の飛散防止
収納は、物を入れている場所なので、散乱する原因です。
特に注意すべきなのは、割れやすい陶器やガラス、重い物・鋭利なものが入っている収納、ガタガタと揺れたり、倒れやすい収納です。
次のとおりです。
- ガラス・陶器を収納しているもの
- 食器棚
- 冷蔵庫
- 重い物・鋭利なものを収納しているもの
- 台所収納(包丁、ガラスボウルなど)
- 本棚
- そのものがガラスなもの
- テレビ(画面がガラス)
- コレクションケース
- そのほか
- 危険なもの(大きい・重い・鋭利など)を収納しているもの
対策①転倒を防止する
まずは転倒を防ぎましょう。これはそもそも下敷きにならないために大切です。
対策②そもそも危ないものを収納の上段に置かない
そもそも「重いもの」「大きいもの」「陶器・ガラスのもの」は、収納の下の方に置いた方が安全です。
対策③ガラス飛散防止フィルムを貼る
収納自体にガラスが使われている場合は、飛散防止フィルムを貼りましょう。
地震では、収納が倒れなくても、中のものや落下したものがぶつかって割れることがあります。
対策④開閉防止具を付ける 開閉ロック・耐震ラッチなど
強い地震では、中のものが激しく動き、扉を開けて外に飛び出してしまいます。
ガラスや陶器でできた食器などは危険です。
扉が開かないようにするグッズが、開閉ロックや耐震ラッチなどです。

開閉ロックは、小さな子どものケガ・イタズラ防止用にもなりますね。値段も安くて100均ショップでも買うことができます。

耐震ラッチは、揺れを感知すると自動で扉のロックがかかる優れものです。
開閉ロックは、開け閉めするたびにロック・解除をしないといけないので手間がかかります。
耐震ラッチは、普段の開け閉めは普通にできるのでラクですね。
ただし耐震ラッチはねじ止めが必要なので、賃貸など収納に穴を開けられない場合は不向きです。
最近の住宅では、最初から耐震ラッチがついた収納が多いと思います。
対策⑤滑り止めシートを敷く

扉をロックするだけではなく、中のものが動いてしまわないようにすることも効果的です。
滑り止めシートは滑りにくい表面をしているので、中のものが動きにくくなります。
対策⑥落下防止バー・テープを張る

引用元 家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-bousaika/kaguten/handbook/
本棚など扉がないものには、落下防止バー・テープがあります。
窓ガラスの飛散防止
窓ガラス自体が割れることもあります。主な対策は次のとおりです。
- 飛散防止ガラスを使う
合わせガラス、強化ガラス、網入りガラスなど - 飛散防止フィルムを貼る
まとめ
ここまでの内容をまとめます。
- 地震対策で4番目に大切なこと 物の落下・散乱を防ごう
- 割れたガラスでケガをする人が多い
- 震災時のケガはとてもツラい
- 収納・置物の飛散防止方法
- 対策①転倒を防止する
- 対策②そもそも危ないものを収納の上段に置かない
- 対策③ガラス飛散防止フィルムを貼る
- 対策④開閉防止具を付ける 開閉ロック・耐震ラッチなど
- 対策⑤滑り止めシートを敷く
- 対策⑥落下防止バー・テープを張る
- 窓ガラスの飛散防止
- 飛散防止ガラスを使う
- 飛散防止フィルムを貼る
読んでいただきありがとうございました。






